足底筋膜炎との戦い 痛みを取りたい方へ

こんにちは、フットケアは姿勢づくりから。日本フットケア姿勢協会の山本です。

日本フットケア姿勢協会

私の立ち位置は、お医者さんでもなく、靴屋さんでもなく、施術家でもない、整体を学んでインソールを売りながら姿勢づくりを教えている家です。

投薬や手術、靴の履きやすさを追求するでもなく、手技でカラダを良くするでもなく、できる限り、自分でカラダを綺麗に動かすことでご自身の不調を少しでも改善しませんか?というもの。

こんな私でも、この10年間で2万人をこえる足のお悩みを聞かせていただき、数千人の皆さまにインソールをご利用していただいてきた経緯があります。

その経験をもとに少しお話をさせてください。

本日は、足底筋膜炎というお題

私のもとにくる相談者の皆さんは、「お医者さんには安静にしなさい」「柔らかい靴(やインソール)を履きなさい」と言われた。靴屋さんには楽に歩けるものを勧められた。

整体師さんには「足が張ってるから通ってください」と言われた。

確かに一時的に良くはなるけれど、また痛みが出てしまう。

このような相談内容が1番多いのですが、

それならばと、他ではあまり言わない『姿勢や足の使い方を見直してみませんか?』

というのが私の提案です。

これからお話をすることは、全ての方に当てはまることではないかもしれないけれど、相談者の多くに効果があったことなので、お伝えしていきます。

この記事を読んでいただくことで、以下の4つの足の知識とフットケアの方法が身につきます。

  • 足底筋膜炎とは?

  • 足底筋膜炎の方の特徴

  • 足底筋膜炎とインソール

  • 足底筋膜炎と姿勢づくり

足底筋膜炎でお悩みの方で、どこにいってもイマイチ効果が出ない、納得のいく説明が聞けない、こういう方は、少し長いけれど、他ではなかなか聞けない内容になっていますから読み進めてみてください。

では、ひとつずつ具体的にみていきましょう。

足底筋膜炎とは?

足には踵から足の指にかけて5本、扇状に筋膜というものがついています。

これは歩いたり走ったする際に土踏まずを伸縮してくれるとともに衝撃を吸収する役割を果たしています。

 

ところが、激しいスポーツや加齢によるアーチ(土踏まず)の扁平などにより、筋膜に負荷がかかり過ぎたり、引っ張られた(つぱった)状態が長く続くことで、筋膜は小さな断裂を起こし、激しい痛み(刺すような痛み、筋肉が切れるような痛み)を伴う状態になります。

これを足底筋膜炎、足底腱膜炎と呼びます。親指側に炎症や痛みがでる方、腱膜を束ねる踵周辺にでる方などさまざまです。

足底筋膜炎の方の特徴

私の経験上、いわゆるハイアーチで浮指気味、足の幅が狭い方は、内側(親指側)の縦アーチに痛みを伴いやすく、逆に扁平気味で、浮指、足の幅が広め、体重重めの方は、それに加えて踵側に症状が出やすい印象があります。

そしてどちらも、踵全体、足の外側部分で体重が取れておらず、腰を前に突き出すような姿勢の方に多く見受けられます。また、歩く際に小指が使えておらず、親指の力でカラダを支える、地面を蹴る力が強い方も足底筋膜炎の方の傾向です。

その他、骨盤が必要以上に前傾しており、その状態で親指や土踏まず部分で体重をとっている方も足の裏が張りやすく、腰から膝、足と固い方が多いのですが、そうなると、足元の重心やバランス、腰の位置、骨盤の向き、肩の位置、立ち方、歩き方にやはり改善が必要でしょう。

足底筋膜炎とインソール

足底筋膜炎とインソールの関係でいうと、いくつかの利用方法が考えられます。

まずは、柔らかい緩衝材の役割をしてくれるインソールで足への負担を軽減すること。これは、低反発素材入りのインソールなどで、トップカバー(足が密着する表側)もメッシュ素材ではなく、柔らかい踏み心地のものがおすすめです。踵や土踏まず周辺にある痛みがおさまるまでこれで様子をみてみることもあります。

二つ目は、足底筋膜炎ように考えられたインソールを使用すること。

これは、踵が痛い方は、踵の部分に穴が空いてあり、できるだけ地面に踵の中央部分が触れないようにするものです。

または、基本的には、土踏まずで体重をとったり、親指で地面を蹴る力が強い方がでやすい症状ですから、できる限り指がつかえるように、横アーチ部分に突起のようなクッションがついている形状のものを利用するケースもあります。

そして、オーダーインソールを使用するケース。これは、アーチ部分を整えて、足全体に体重がのるように工夫するもの。筋膜が断裂して痛みがでるのが一般的ですから、その筋膜の使う部分を少しずらすようなイメージです。

しかし。私たちがすすめるインソールは上記の形状ではなく、姿勢やカラダの使い方自体を改善しよう、ということですから、どちらかと言えば、重心を変えるインソールをおすすめします。

先ほどのブロックでもご説明しましたが、もともと踵で体重が取れていて、指(特に外側の4本)でカラダを支え、バランスを取っていたものが、腰の位置が変わることや、激しい運動により、足先に体重がかかりすぎてしまうことで出やすい症状ですから、

重心を変えて(踵全体に体重を取れるように)姿勢を見直し、足がキレイに動くようにしよう、ということです。

ただ難点としては、重心を変える効果のあるインソールは素材が硬く、足底筋膜炎の場合、足を着くだけでも激痛が走るような状態であれば、使用すること自体が困難かもしれません。

そういった時は、固いインソールの上に低反発素材系のインソールを重ねて使用することや、安静にして痛みがある程度とれてから検討を考えた方がよいかもしれません。

足底筋膜炎と姿勢づくり

ここで、フットプリントなどで見る、理想の足型を思い出してみてください。本来は、踵で体重ををとり、足の外側全体でカラダを支える、小指から順番にバランスをとるような状態が理想的です。

しかしこれを、土踏まずや親指で体重をとり、カラダを支えようとすると、骨格や従来の足の造り通りではなく、足底筋膜で体重を支えるような状態になってしまいます。

なぜこのような足元のバランスになってしまうかというと、カラダを支える上半身の筋肉(腹筋群)が弱くなり、腰の位置が変わってしまう(前方に突き出したような姿勢)こと、背筋や腰の筋肉でカラダを支え、親指に力が入ってしまうことが考えられます。

これを変えず、インソールのみで足のバランスだけを整えることをしても、姿勢が悪ければなかなか改善の効果を感じられません。そして、立つ際の構えや、歩き方、足の使い方は小さい頃からのクセもありますから、そこも一度見直してあげなくては、一時的におさまったとしても、また再発する可能性が十分に考えられるでしょう。

立ち姿勢は、力は入れず膝を伸ばした状態で、踵の真上に腰がのるように意識し、踵全体で体重を取ります。足の外側全体でカラダを支え、小指が地面に着いている状態が理想です。

カラダの専門家でも、親指でカラダと支えなさい、と指導する方もいらっしゃいますが、私は逆に立ち姿勢では、親指は補助程度で逆に体重をかけて踏ん張ってしまうことで、背筋に力が入り、カラダが前傾してしまいますからおススメしません。

歩く際は、足底筋膜炎の方へのアドバイスをするとすれば、踏み出した足が後足になり、地面を蹴っていくわけですが、後足になり、地面を蹴る前の段階、踵が浮く瞬間に親指だけではなく、小指で体重をしっかりとり、踵を浮かし、親指で最後地面を蹴るようなイメージをもっていただきたいと思います。

なかなか文章にすると分かりづらいかと思いますが、足の入れ替えや地面を踏み込むときに親指の力が強すぎることで、土踏まず周辺の筋膜の一部に負担がかかりすぎるようになります。ポイントは小指です。試してみてください。


どうでしょうか、やはりなってしまった状態を対処することも大切ですが、なぜそうなってしまったのか、その原因を探ってみることも重要だと思うのです。

私はそれが、姿勢であり、足の重心の変化が一つあるのではないかと考えています。

ああ、なるほど、そうかもしれないな。

ちょっと試してみようかな。

このように思ってもらえれば幸いです。

ご長読いただきありがとうございました。

またお会いしましょう!

一般社団法人日本フットケア姿勢協会

代表理事 山本隆史

ご質問などあればお気軽にお問い合わせください

■姿勢づくりに興味をもっていただいた方は、協会オリジナルインソールを試してみてください。東急ハンズや商業施設などでは、姿勢づくりの個別指導と共に販売させていただいています人気商品です■

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