小指関節が痛む人は注意、意外と気付かないあなたのクセ

こんにちは、フットケアは姿勢づくりから、日本フットケア姿勢協会の山本です。

日本フットケア姿勢協会

今日のお話は『小指関節の痛み』

私は現在も年間2000人以上の足に悩みのある方から相談を受けています。その中で、小指の痛みを訴える方は多く、これといった対処法が見つからず、痛みが出たり引いたりで、そのうち小指が曲がったまま落ち着いた。そうおっしゃる方によくお会いします。

ひどくなると内反小趾(ないはんしょうし)といって、親指の関節の症状でよくある外反母趾のような状態に小指側がなってしまいます。

ですから、早い段階で足の使い方を改善することが大切です。そうすれば、痛みが取れるようにもなりますし、きちんと小指が使えれば、寝ている指が起き上がり、爪もしっかり生えてくるようにもなります。

最後まで読んでいただくことで、小指が痛む人の足の傾向や特徴を知り、本来の足の使い方を理解していただくことができます。

目次は以下の通りです。

内反小趾とは?


小指が痛む人の特徴


正しい体重の取り方

では、具体的にみていきましょう。

内反小趾とは


簡単に言えば、小指が親指側へ「くの字」に曲がってしまい、小指の関節が外側に飛び出たようになる症状です。ただ、痛みを伴うかどうかには個人差があります。

そして、どのサイトや改善記事をみても(医者さんでさえ)当時、私を指導してくれた人であっても。

原因は


・合わない靴を履いているせい


・筋肉が落ちてアーチが扁平しているせい


・内股やガニ股のせい

改善方法は


・足先に負担がない靴を履いて紐をしっかり絞める


・インソールなどでアーチを持ち上げる


・グーパーなどトレーニングで足を鍛える


・小股で歩く、足を前に向けて歩く

このような内容でした。


やはり、専門家が言うのだから、『なるほど』と思いましたよ。だから、当時この仕事を始めたころは、学んだ通りお客様に伝えていました。

でも、実際のお客様の声は、「あんまり変わらないけど」と言われる方が一定数いました。

『なぁんでっ?』と心で呟いたのを覚えています。

ですから、もうすこし深掘りして考える必要がありそうだと思ったのです。

足のバランスが崩れ、クセのある歩き方をする方が、足に合わない靴を履くことで症状が悪化するのであって、靴が根本ではない。靴は2次的な理由だと考えてみる。

足の筋肉が落ちてアーチが扁平したのではなく、筋肉が落ちることで、骨格通りに体重が取れず、アーチで体重を取るようになってしまい、土踏まずを潰すようにして立つため、足が扁平してくるというのを考えてみる。

歩き方でいうガニ股、内股がいけないというより、そうなってしまっている、体重の取り方(姿勢)や指の使い方に問題があって、足の方向を真っ直ぐ向ければ良い、というのは根本ではない。と考えてみる。

このように考えてみた結果、ある答えが見つかったんです。お客様から痛くなくなった、ありがとう、と言ってもらえるようになりました。では、その原因や改善方法とは何か?(独自の見解です、ご了承ください)

やっと本題です。

小指が痛む人の特徴を知らなくてはいけない

これは、ほとんどの場合、踵が内側に倒れていたり、足全体を回内といって内側へ絞るようにして体重をとってしまうことで、土踏まずを潰すように立ってしまっている人に多いとうのが一点。

そして、歩き方は、土踏まずや親指でカラダを支えて足を入れ替えるような歩き方で、足の外側全体や小指を使えていない。なおかつ腰を前に突き出すような立ち姿勢から歩きだす恰好で、膝を折って足を持ち上げるような歩き方をしている人に多いと言えます。

どういうこと?

はい、簡単に言えば、立つ時に踵全体で体重が取れていないから、重心が足の前部に移ってしまっている。さらにそれが内側の土踏まずの方向であること。

歩いて踏み込んだ際、踵や足の外側全体で体重が取れず、すぐに土踏まずを潰すように内側へ体重を落とし、その足が後ろ足になり地面を蹴る時には、小指側で地面を蹴ってしまっているということです。

(内側に絞った足を外側へはじくような使い方)これは、後ろから見た時、膝を折って足を持ち上げるような恰好になり、いわゆるガニ股のような歩き方になります。

これらは、本来足の外側で体重を取り、足の入れ替えの時は小指で踏ん張り足を入れ替え、最後は親指側で地面を蹴るという、半円を描くような体重移動ができなくなっているということなのです。

骨盤がある程度前傾している人は、股関節の位置がカラダの後方なので、内側で踏み込んでも、さらにそのまま親指方向へ体重を移動して地面を蹴っていけるのですが(これも理想的ではない)

後傾気味の人、もしくは、骨盤は前傾しているが、腰を前に突き出したような姿勢の人は、股関節がカラダの前方に位置しているため、脚の付根が外へ向きやすい。ですが、足元は内側で支えているというバランスであることにより、蹴り足が外に流れます。(小指で地面を蹴ってしまう)

その際、小指関節をねじる、擦るようにして加重や負荷がかかり、靴の中でこすれたり、よく動いたりしてしまうことになりますから、靴擦れのような痛みを伴うのです。

正しい体重の取り方


あなたは、理想的な足型のイラストを見たことがありますか?

本来の骨格のつくりとしては、この足型(足圧)の通りにカラダを支えれるように体重を取らなくてはいけません。

アーチで体重をとってしまうと、指が使えなくなってしまいますし、そもそも土踏まずは、体重を支えるものではなく、バランスを取ったり、衝撃を吸収したり、地面を蹴るときに活躍してくれるものです。(この足型が教えてくれています)

それを、立っているときも歩いてるときも、ずっと土踏まずで体重を取り、親指だけでカラダを支え動かしていては、関節のみならず、筋肉もキレイに使うことができなくなります。

小指は、本来カラダを支える(バランスを維持する)大きな役割があります。膝や股関節をキレイに稼働させ、歩く際は、特に足の入れ替えのとき、片足立ちの上半身を、しっかり起こして歩くことができるように、カラダを支えてくれる指です。

これを蹴り足ならぬ蹴り指として使わず、立ち方や歩き方を見直してみることが大切になってくるのです。

まとめると、踵全体で体重をとり、土踏まずをつくるように外側全体でカラダを支える、小指を地面にしっかりとつける。歩く際も、踵で衝撃を取り、足の外側へと体重をのせていく、小指の踏ん張りを利用して、足を前に振りだし(歩幅を出す)、最後は親指側で(母指球で地面を踏み込むように)地面を蹴っていく。(その際の体重移動は、親指と人差し指の間に抜けていくようなイメージで良いでしょう)

※おい、山本それは医学的にどうなんだ?と言われても、もちろん私にそんな権威もなく、専門用語を列挙して、皆さんに根拠を提供する術は持ち合わせていません。

でも、小指が痛いか痛くないか、足が良い状態になったかどうかは、お客様が答えをいつも出してくれています。私がいつも堂々とお話しができるのは、お客様の結果が伴っていることしかお伝えしていないからです。姿勢づくりオタクが言ってるよ、くらいで聞いてもらって気楽に試してみてください。

ちなみに、踵で体重を取ることは慣れないと大変です。(腰の位置が安定しないため)それを助けてくれるインソールでしたら私は提供ができますから、ご興味がある方は下記にご紹介しておきます。

ご長読いただいてありがとうございます。
またお会いしましょう!

一般社団法人日本フットケア姿勢協会
山本隆史

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