外反母趾VS姿勢 親指を守れ!!

こんにちは、フットケアは姿勢づくりから!日本フットケア姿勢協会の山本です。

一般社団法人日本フットケア姿勢協会

私は普段、インソールを販売しながら姿勢改善のお手伝いをしています。(インソール姿勢改善トレーナーとして)

その中でも、外反母趾はご相談の上位にくる足のお悩みの代表格。

もちろん、私たちは、お医者さんではありませんから、治療を行うことはできません。

しかし、足の使い方を改善して、親指にかかる負担を軽減させることはできます。それができれば進行を遅らせたり、親指の向く方向を、結果改善させられることは十分可能です。(足のカタチがよくなることで)

私自信は外反母趾ではありませんが、寝ていた小指の向きがよくなったり、小指や親指の爪がしっかりしてきたりと、足のカタチや使い方が改善されることで、足が変わった経験がありますから、外反母趾だけが何も変わらないというのは逆に考えづらいという私個人の考え方があります。

また、足をケアしながら、姿勢づくりレクチャーをするところが日本にはまだまだ少ないため、他では聞けない内容になるのではないかと記事にしてみました。

この記事を最後まで読んでいただくことで、私が普段お客様にレクチャーしている足の使い方や、意外に気づかない外反母趾(親指への負担)と姿勢との関係を知ることができます。大切な足を守るための参考にしてください。

お話する内容は以下の3点です。

  • 外反母趾の一般的な理解

  • 外反母趾と姿勢

  • 外反母趾に負担をかけない姿勢づくり

では、具体的にご紹介していきましょう。

外反母趾の一般的な理解

外反母趾とは足の親指が小指側にまがり、指の付根に腫れや痛みといった支障をきたす状態を言います。主に親指の向きが小指側に15度~20度傾くと外反母趾と診断されます。

その原因を明言することはできませんが、一般的には女性が多く、みなさん、ヒールを履いていることや、母方からの遺伝だと思われている方が多いのではないでしょうか。

私がご相談を受けるなかでは、治る、治らないや、良くなるといった判断の基準はその人によって違い、出っ張った骨のことを言う人や、曲がった親指の方向を言う人など様々です。外反母趾の方は個人個人でその『治る、良くなる』ということに対して意見が分かれているようです。ですから、何をすれば良いのか、逆にわからない、と言った方が多いのではないでしょうか。

やはり、『治す』ことができるのは、病院だけです。それ以外は基本的に、『治る』とも言ってはいけないので、もし、病院以外でそれを言われているなら注意が必要です。それに、指の方向だけが改善されてもそれは、治ったとは言いません。しかし、

お医者さんの方でも、明確に、これ以上になったら手術、といった基準もないようですから、それなら、自助努力で出来る限り足を守っていきたいですよね。

このように悩ましい外反母趾ですが、ここで、一番の論争の的となるのが、靭帯性外反母趾といわれる、親指の方向が小指側へ曲がる症状です。

これは、良くなるや、治るといった判断の基準があいまいで、みなさん『本当はどうなんだ?』と思われる部分かと思います。

私の意見は『良くなる』ことはあるです。つまり、これは、外反母趾が良くなるというよりも、親指の方向が正常な状態へ近づくことはあるということです。

実際に、この部分は、整体マッサージや、テーピング、ストレッチなどの指の体操などで改善されている方がいらっしゃいますから、良くなると言えるでしょう。(しかし、外反母趾が良くなるという言い回しは、治ると誤解されやすいので、以後、指の方向は良くなることがあるという理解にとどめてください)

そして、もう一つの改善方法は、靴やインソールの効果、姿勢(足の使い方)での改善もあります。

これは、1つに親指に直接的にはたらきかけると言うよりも、アーチができることで、足のカタチが良くなり、指の方向も改善されることや、踵の向きが良くなることで、長母指伸筋や屈筋といわれる、親指を稼働させる筋(スジ)が正常にはたらくことで、親指の動きも良くなることなどが考えられます。

(しかし、これも個人差があります。それよりも強調したいのは、それ以上ひどくならないように、その進行を遅らせることができるように、フットケアを行うことが最も大事なことだということ)

足はもともと複雑な靭帯で形成されていますが、アーチや踵の歪み、筋肉の衰えにより、伸びきった状態になると、なかなかもとには戻りません。しかし、周辺の筋肉をキレイに使うことが出来て、鍛えられると、どなたでも足のカタチは良くなります。

小指や薬指をしっかりと使うことができて、足を使えるようになるだけでも、足が締まってきて、アーチが出てくるものです。

ですから、何歳であっても諦めず、足をしっかり使えるようにケアしていただきたいと思います。

そして、私のできることは、インソールを使って姿勢を改善して、足の動きをよくすることになりますから、その視点で、悩まれている方の参考になることをご紹介していきます。

外反母趾は、遺伝や履物など、いろいろな原因が挙げられますが、その1つに、悪化、症状の進行は、姿勢の崩れからくる足元への悪影響があげられるのは間違いないかと思います。だから、姿勢について是非見直す機会をつくってみてください。

外反母趾と姿勢

先ほどもお話したように、原因としてはさまざまな外反母趾ですが、悪化やその進行に関して、姿勢という視点から、私の経験を踏まえてお話しさせていただきます。

まず、一つ目は、筋肉の衰えや低下からくる、腰の位置の変化です。

これは、一般的によくいう腹筋が弱くなることで、背筋や腰の筋肉でカラダを支えるような姿勢になり、腰を全面に突き出すような構えになることを想像してください。

もともと、踵で体重が取れていたものが、その重心が指元(関節)にかわり、足先に必要以上の負荷がかかるようになります。

これでは、横アーチと言われる、空洞が押しつぶされ、足の幅が広がるような状態になりやすく、そうなると、足の甲の中の骨が回転し、親指の骨も回転するようになるので、ねじりが生まれてしまいやすく、外反母趾の進行が進んだり、悪化する原因になってしまうのです。

もう一つは、踵の向きや足首周辺のバランスの崩れです。

基本的な、足と上半身の力の入り方のお話しからすると、親指で体重を支えると、背筋に力が入り、小指側で踏ん張ると、腹筋群に力が入ります。つまり、老化や筋肉の衰えにより、足の外側や小指側でカラダを支えることが難しくなることで、親指を中心に体重を支える足元の構えになってしまいます。

これは、内側へ足を倒すような、土踏まずで体重を取る立ち方になりますから、踵の向きや、足首やその周辺の骨のバランスに、ねじれや歪みを生みます。そうすることで、足の骨格通りに足を使えなくなりますから、さまざまな関節に負担がかかるようになってしまうのです。

特に女性は、股関節のつき方が、男性に比べ柔軟で歪みやすく、筋肉が弱いため、どちらかというと、ㇵの字に足をついたり、内股のような構えでカラダをささえることが多くなり、それが親指関節に過度な加重負担をもたらします。

最後に、軸足と利き足の関係です。

私の接客経験上、みなさん誰しも、軸足となる体重を支える足と、利き足と言うバランスを取ったり、地面を蹴るのが得意な足があります。

外反母趾とこの軸足、利き足の関係を考えた場合、やはり、軸足となる方に関節的負担がかかりやすく(体重がのるため)、利き足で地面を蹴る方に靭帯や関節の歪み、筋肉の硬直がでやすい傾向があります。

特に利き足は、踵で体重を取ることが下手で、指先でバランスを取ったり、地面を蹴ったりしてしまいますから、振り回すようにして足を運ぶ方が多い印象です。そうなると、親指で体重をとって、親指で地面を蹴る、といった回数が増えてきますから、この利き足だけが外反母趾が進行していく方も見受けられます。

外反母趾に負担をかけない姿勢づくり

日本フットケア姿勢協会

このイラストの通り、腰の位置や向き、肩の位置が、足元の重心を大きく変えてしまいます。

まずは、腰が親指に乗らないように、しっかりと踵全体で体重を支えることが大切になってきます。

イラストの右から2番目のように、腰を前に構えて、腰でカラダを支えるような姿勢では、重心が足の前部に移り、親指に体重がかかり続けることになります。そして、歩き出した時も同様です。

一番右のイラストのように、くるぶしの真上に腰を構える姿勢づくりが、親指に負担をかけない姿勢づくりの基本になります。つまり、踵全体で体重がとれる姿勢です。

足裏の体重をとる感覚として大切なことは、みなさん一度は見たことがあるかと思いますが、理想的なこの足型のイラスト

この通りに体重をかけ、骨格でカラダを支える努力が必要です。

日本フットケア姿勢協会

これは、意外に意識できている方は少ないようです。つまり、土踏まずや、足の内側である親指で体重を取らず、骨格の通り、足の外側全体と小指薬指でカラダを支える意識が大切になります。(土踏まずに体重を落とさない、アーチ形成されたインソール内側に体重を預けない)

踵で体重が取れない方で、土踏まずや親指ですぐに体重をとってしまう方は、その上に腰があるということになります。

立つときも歩くときも、「土踏まずを踏まない」足の構えを意識してみてください。

日本フットケア姿勢協会

なかなか、難しいよという方は、インソールの利用をおすすめします。(重心を変えることができるもの)

インソールがあれば、重心が安定しますから、姿勢を作りやすくなります。

自分の目的にあったインソールを探すためには、まずは、その種類を知ることが大切ですから、

下記に紹介する 『インソールの種類を知る』の記事も合わせて読んでみてください。

どうだったでしょうか?

外反母趾だからと、指の間を広げる、テーピングをする、楽な靴を履く、などの対策も良いのですが、一度姿勢を見直し、キレイにカラダや足を動かせるようにしてみる、こういった取り組みも必要だと思っています。是非チャレンジしてみてください。

ご長読いただいてありがとうございました。

またお会いしましょう!

一般社団法人日本フットケア姿勢協会

代表理事 山本隆史

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